お酒に強い人ほど、アルコール依存症になりやすい!京都心療内科マンガ

「お酒に弱い」という人は、お酒に強い人をうらやましく思うことがあります。

どれだけ飲んでも酔っ払わない、顔が赤くならない、意識を失うこともない…

そんな風にいい点ばっかり、というように思えます。
またそれでなくても、なにかに「強い」のは「弱い」よりもずっといいこと、みたいなイメージがあります。

しかし実際は、逆。

お酒に強い、という人ほど「アルコール依存症になりやすい」のです。

アルコールに強い場合、どれだけ飲んでも平気に見えます。
しかし飲んだ分、たくさんのドーパミンという快感物質が増えます。

ここでドーパミンは、酒やタバコなどで強制的に出していると、どんどん反応性が悪くなります。
結果的に日常生活でドーパミンが出づらくなり、普段から酒やタバコを摂取しないと、快感を感じづらくなってしまいます。それまさに「依存」です。

少しだけしか飲んでいない人は、その分、ドーパミンがそこまで出ないので、依存に至ることは少なくなります。(とはいえ、それでも何度も飲んでいれば、依存する確率はどんどんアップするのですが)

また飲酒量が多いほど、結局、肝臓などへのダメージは蓄積されていきます。

結果的に依存するだけでなく、体を壊してしまうのです。

そう考えると、酒に強いというのは、一切「いいことではない」という話になるわけです。

何にせよ、アルコールに強い人は「私は強いから大丈夫!」と思わず、ぜひぜひご注意いただければ幸いです。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

(完)