ネットやSNSのせいでうつが増えてる!~京都心療内科マンガ
最近、うつの患者さんは、非常に非常に増えております。
特にゆうメンタルクリニック各院はもちろん、最近開院させていただいた京都心療内科ゆうメンタルクリニック京都院も、連日、多くの新患さん・再診さんにいらしていただいております。
嬉しさもありつつ、同時に「大丈夫かな日本」という気持ちを強く抱いています。
実際、このうつの患者さんの急増には、ネットやSNSの影響というのは、間違いなくあると思っています。
特にネットやSNSを見ていると、
「すごい生活をしている人」や
「ビジネスで大成功している人」、さらに
「とっても美しい人」などがたくさん存在します。
そしてその人たちが、多くの閲覧数や「いいね」を獲得しています。
ここで人間は、「周囲と比較してしまう生き物」。
これを心理学では「社会的比較理論」と言います。
ネットがない時代であれば、せいぜい「同じ村や町の人」などが比較対象でしたが、今は世界中の人と全力で比較してしまうわけです。
当然ですが、どんな業界やどんなスキル、どんなステータスでも「上には上がいる」ので、「自分なんてダメだ」と大半の人が思ってしまうわけです。
結果、「うつ」になる人が増える、とも考えられます。
またネットにのめりこんでしまうことで、リアルなつきあいが減ってしまう、というリスクもあります。
人は孤独になるほどうつになることが多くなるため、やはり同様に、うつになる人が増えたりします。
それを防ぐためには、ネットやSNSの使用頻度を下げるしかないのですが…。
当然、そんなカンタンにはいかないものです。
少しでも疲れたらネットを休む、というのが、一番現実的なアドバイスなのかもしれません。
(完)