「怒ったときは数を数えろ!」の科学的根拠~京都心療内科マンガ
アドレナリンというホルモンがあります。
こちらは怒ったとき、または激しく泣きそうになったときなど、感情が高まったときに出ます。
ただこのホルモン、そこまで長時間にわたって「もつ」ものではありません。
6秒でピーク、40秒ほどで半減してしまいます。
そのため「少しだけ時間を経たせる」だけでも落ち着くことが多いのです。
「いや、でも町中でずーっと怒ってる人いない!?」
「ずっとずっと泣いてる人、いるよね!?」
そんな疑問が湧くかもしれません。
しかしその人たちは、明確な行動として「怒鳴る」や「泣き叫ぶ」などをしているため、その行動によってさらに「あ、自分は怒ってるんだ、悲しいんだ」と認識して、ホルモンがどんどん出つづけている可能性があるのです。
すなわち「自分でホルモンを出して、その感情を続けるための努力をしている」ということになるわけです。
たとえばですが、どんなに怒ったり泣いたりしている人であっても、眼の前に猛り狂うライオンが現れたら、その感情は「スン」と収まって「ぎゃああ!逃げないと!」となるはずです。(それでもライオンにたいして怒鳴ったり泣いたりしている人がいたら見てみたいです)
どんな感情も、結局本人が選んで「続けている」わけです。
よって重ねて、「あ、自分は怒ったり泣いたりしそうになってるな」と認識したら、とにかく10でいいから数えてみること。
それだけで一段リラックスします。
「いやいや、でも認識できないときもあるじゃん!」
と思うかもしれません。
そうなればこれは「訓練」しかありません。
気付いたときに数える。
これを繰り返せば、腕立て伏せを繰り返すことでできる回数が増えていくように、どんどんコントロールが上手になっていきます。
ぜひぜひ! 試してみていただければ幸いです。
何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)