O・ヘンリー作「最後の一葉」の現代的解釈~京都心療内科マンガ

「最後の一葉」。
その話、誰でも聞いたことがあるはずです。

ある女性が重病になり、希望を失っていました。

そして外の壁に生えていた葉っぱを見て「あの葉っぱが散ったら、私は死ぬんだわ…」と嘆いていました。
くわえてその夜は嵐。
間違いなく、明日にはその葉っぱはなくなっていると思われました。

そこに現れたおじいさん。
彼は老いているにもかかわらず、夜通し、嵐の中で、葉っぱの絵を描きました。

結果、葉っぱは散ることはなく、ずっとずっと残りました。

女性はそれを見て希望を持ち、生きながらえることができました。

しかしおじいさんは、嵐の夜に外で絵を描いたのがたたって、亡くなってしまう…そんな話です。

とはいえその女性のように「●●になったら、私は死ぬ」というのは、得られるものがない「賭け」です。
その賭けにリスクしかありません。
●●になろうがなるまいが「死ぬ」という思考ばかりしているので、どんどん気持ちは落ち込んでしまいます。

それよりずっといいのは「●●になるまで自分は生きる!」「△△になるまで、この仕事を続ける!」というように、「ゴール」にする発想。
そうすれば、たとえその目標が達成されなかったとしても、「生きる」「続ける」などのポジティブな思考に浸ることができますので、気持ちが前を向いて行きます。

ギャンブルより、ゴール。

この気持ちを持つことが最重要です。

とはいえ性的なゴールに関しては、隠して生きた方がいいような気がします。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)