集中できないのは「先にごほうび」のせい!京都心療内科コラム
「SNSが気になって集中できない!」
「スマホを見たくなって勉強できない!」
「お菓子が食べたくて仕事が始められない!」
そんな風に思うことって多々あるはずです。
こんなときに、ついつい「じゃあしょうがない、先にそれを実行しよう」と思ったりしますよね。
でもこれ、完全なワナです。
実行したあとに、さらに集中できなくなってしまいます。
心理学では「ハーズバーグの二要因理論」というものがあります。
一言でいうと、「○○のせいでやる気が出ない」という場合に、その○○を満たしたとしても、内的なやる気には結びつかない、という内容です。
たとえば砂漠でノドが乾いて、目の前にオアシスが現れた!
そんなときに、「いや、足が疲れてオアシスに行けない」とか「少しダラダラしたいからオアシスに向かえない」なんて人はいないはずです。
間違っても「何とかのせい」なんて理由をつけず、ダイレクトに走っていくはずです。
これは勉強や仕事でも同じ。
好きな科目ややりたい仕事なら、どんなジャマがあっても無関係に実行できるはずです。
よって「○○のせいで」「△△が足りないから」という理由で何かをできないときに、それを先に満たそうとするのは完全な悪手。
イルカやアシカに、芸をする前にエサをあげてしまうようなものです。
逆。
芸をしてからエサをあげること。
よって「○○が気になって」という場合は、それを「ごほうび」にすることです。
そうすれば、「じゃあ、とりあえずやるか…」という行動につながるはずです。
そして行動さえすれば、不思議とやる気が湧いてくるものです。
欲望はすぐ満たさず、行動の「あと」。
こちらをぜひ覚えておきましょう。
何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)