「バックミラー症候群」で後悔する!京都心療内科コラム
「バックミラー症候群」というものをご存知でしょうか?
車を運転しているときに、後ろを見るのがバックミラー。
それと同じく、普段の生活において、何度も何度も「過去」を気にしてしまうのが、バックミラー症候群です。
正式な医療用語ではありませんが、思い当たる方も多いのではないでしょうか。
「あの時、どうしてあんなことをしてしまったんだろう…」
「あんなこと、言わなきゃよかった…」
「もしあっちの選択肢にしていたら、どうなってたんだろう…?」
そんなふうに、何度も何度も過去のことを考えてしまい、ifの世界に逃げ込んでしまいます。
「反省」というと聞こえはいいですが、結果的に過去に「浸る」ばかりで、前に向かって行動をすることができなくなります。
こうなると、それこそ車の運転においてバックミラーばかり見つめて、前方不注意で交通事故を起こしてしまったり…。
または目的地を見失い、寿命が尽きるまでにどこにもたどりつけなくなってしまいます。
重要なのは、バックミラーをいったん封印すること。
車の運転と違って、バックミラーが見えずとも、事故になることはありません。
いえ、それが怖いという場合、「では過去の失敗から学べることはなんだろう?」と考えたり、
「もし今度同じことがあったらこうしよう!」ということを考えておくこと。
それだけで今後に活かすという意味では十分です。
それでもどうしても考えてしまうのなら、「考えてもいいけど、17時から18時の間だけにしよう」というように、時間を限定してしまうことです。
そうすれば、残りの時間、気持ちがラクでいられます。
ぜひぜひ試してみていただければ幸いです。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました!
(完)