愛されよう、とするより愛してあげよう、と思うこと。京都心療内科コラム

「みんなに愛されたい」。
これは誰もが持つ欲求です。

ただ実際にそのように思いすぎてしまうと、どんどん行動が内向的になってしまいます。
「こんなことを言ったら嫌われるのでは…?」
「こんな風に動いたら、あっちの人にイヤがられるのでは…?」
そう考えて、全体的な行動が萎縮し、何もできなくなってしまうのです。

すると多くの人に愛されるどころか、「あの人、オドオドしてるよね」なんて言われて、結果的にほぼ誰からも愛されない、ということだってありえます。

それよりも、一人でも二人でもいいので、自分の大好きな対象にたいして、全力で愛を注ぐことです。
もちろん「異性愛」だけの話ではありません。
相手のためを思って何かをしてあげる、喜ばせてあげる、嬉しい言葉をかけてあげる…。

内容は何でもいいので、限られた対象のために、一生懸命、何かをしてあげてみてください。

すると相手はもちろん嬉しく感じてあなたに愛を返してくれるかもしれませんし、またあなた自身が快活になるので、周囲から愛される結果にもつながります。

とにかく「全員」ではなく「一部」、さらに「愛されようとする」のではなく「愛しよう」と考えること。

これをぜひぜひ意識してみてくださいね。

何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

(完)