他人を幸せにしようとするな!京都心療内科コラム
アドラー心理学では「他者貢献」こと、他人に貢献し、人の役に立つことを最大の幸福の一つとしています。
実際に、募金やボランティアをしてみると分かりますが、誰かの助けになるというのは、とても気分がいいものです。
いえそもそも、普通の仕事にも達成感があるのは「誰かの役に立った」という気持ちがあるからではないでしょうか。
このように、人の役に立つことは、確かに幸福には感じます。
しかし時に、その気持ちが重荷になりすぎてしまい、
「人のために尽くす」
ことに疲れてしまうこともありえます。
こんなときは、発想を変えること。
「まず自分」の気持ちを満たそうとしてください。
自分自身が、まず幸せを感じるのです。
遊んでも寝ても、おいしいものを食べても、楽しいマンガや本や動画を見たりしても構いません。
どんな形でもいいので、まずは幸せを感じましょう。
そしてその上で、その「気分の良さ」を、他人にお裾分けしてあげること。
それこそが一番、あなたも周囲も幸せにする、最強の戦略なのです。
ちなみにそう考えると、たとえば「泥棒をしてお金を盗む」のような、「自分ひとりだけ幸福になるような手段」も取りづらい、ということになります。
実際、このような幸福のなり方には限度があり、当然ですが、いい結果になりません。
「最終的に周囲にお裾分けできるような幸福のなり方」
を考えることは、あなた自身の人生のためにもいいのです。
人は一人では幸せになれません。
ぜひ、「まず自分」「次に他人」という、みんなが幸せになれる方法を探ってみてくださいね。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)