幸せかどうかは、自分で決めろ!京都心療内科コラム

あなたは、幸せになりたいですか?

おそらく大半の人が「幸せになりたい!」と答えるはずです。当然です。
「いや自分は不幸になりたい! 不幸が快感だから!」
みたいなMな方もいるかもしれませんが、それも結局は「快感」を求めているわけで、形を変えながらも、その人なりの幸せを求めている、なんて考えることもできるかもしれません。

またはあなた自身でなくても、大切な家族や友人などに「幸せになってほしいと思うか?」と聞けば、もちろん多くの人がイエス、と答えると思います。
これがノーなら、その人のことを嫌いなんだと思います。

何にせよ、誰もが求める幸せ。

ではいったい、どうしたら幸せになれるのでしょうか?

実はここで、何より重要なことを言います。

幸せになる最大の方法は「自分自身が決める」ことです。

間違いなく大半の人は

「○○になれば幸せ」
「△△のせいで不幸」

というように、「外からの条件」によって幸せになれるかどうかを決めています。

すなわち「外部からの要素」によって決めているのです。

こう考えている限り、あなたは9割の時間、不幸であることが確定します。
 
なぜなら世の中のできごとには、ポジティブなこともネガティブなことも、混じり合って存在しているからです。

人によって比率は違うかもしれませんが、単純に考えて「半々」くらいでポジティブ・ネガティブなことがある、と考えると…。

その時点で「半分」の時間しか幸せになれません。

くわえて人間、ネガティブなことの方が強く印象に残ります。

たとえばネットで知らない人に一回ほめられる。
でも別の知らない人に、一回悪口を言われる。

こんなとき、悪口の方がずっと強く心に残ってしまうものですよね。

このようにネガティブの方が強いので、たとえ「半々」だとしても、ネガティブに引きずられて、結局9割くらいの時間、「不幸」になってしまうのです。

さらにもしあなたが「お金持ちになれないと幸せになれない」なんて、今持っていないものを幸せの条件にしていたら大変。
間違いなく、それが達成されるまで、ずーーーーっと不幸ということになってしまいます。

だから、考えを変えてください。

外からの条件ではなく、あなたが今、自分で「今の自分は幸せだ」と「決める」のです。

あなたのことですから、あなたが決定します。

「今日は出かけるか、家にいるか」
「ドトールに行くかスタバに行くか」
「白いシャツを着るか青いシャツを着るか」

みたいな選択を自分で決めるのとまったく一緒。
あなたのことですから、あなたが決めるのです。

あなたは「幸せを感じている」と決めるのです。

そしてそのための方法はカンタン。

ただ「ニコッ」と笑顔を作るだけ。

想像してください。
あなたの友達がニコッと笑っていました。

するとあなたは「あ、なんか楽しいのかな?」「幸せなのかな?」と思うはず。

逆に誰かがムスッとしていたら「イヤなことがあったのかな?」「不幸なのかな?」と思うはずです。

そしてあなた自身も、自分自身がニコッとしていることで「あれ、自分、幸せなのかな?」と錯覚していきます。

最初は錯覚でも、ずっと続けていたら、その気持ちこそが真実だと思えてくるもの。
そしてその表情でいれば、周囲の人があなたと話すときも気分が良くなるので、回り回って、あなた自身をさらに気分良くいさせてくれます。

逆にイヤな顔をしていたら、周囲もイヤな気分になり、あなたへの対応が冷たくなります。
結果的に、さらに不幸になっていきます。

ただ、表情をニコッとするだけ。

何度も言います。
あなたは、今、どんな事情であるか、何が起こったか、などに一切関係なく、自分で、幸せだと、決めるのです。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

(完)