自信に根拠はいらない!京都心療内科コラム

よく「自信を持つにはどうすれば?」「あの人みたいに自信を持ちたいんですが…」という相談をいただくことがあります。

そういう人はたいてい
「自信には根拠が必要」
と思っています。

たとえば
「今の自分は太っている。やせられたら自信が持てるのに…!」とか
「自分には何も特技がない。特技さえ持てたら自信が持てるのに」とか
「恋人がいない。恋人さえできれば自信にあふれるのに…」
なんて考えていたりします。

しかし、それってあまり意味がありません。

その条件を達成しないと自信が持てない、なんて考えているかぎり、自信ははるか遠くのゴールになってしまいます。

そもそも自信を持つよりもその条件を達成する方が難しいですし、さらにその条件を達成したとしても、その条件を「ずっと保つ」ことはさらに難しいことになります。

たとえば恋人ゲットが目標だとしても、その恋人もずっと付き合ってくれるとは限りません。

特技を持ったとしても、「その特技がもっと上手な人」を目にしたら「俺のこれなんて、特技というほどではなかった…」なんて考えてしまうリスクもあります。

「やせたら」なんてもっと大変で、そもそもダイエットはめっちゃ難しいですし、リバウンドしない保証なんて誰にもありません。

また「私は若くて美しいから自信がある!」なんて人も危険。
若くなく、美しくなくなったら、自信がなくなってしまいます。

結局、自信に根拠なんていらないのです。

「自分は自分でいい!」「自分には無敵の自信がある!」

そんな風に、何の根拠も理由もなく、暗示のように繰り返してみましょう。

その積み重ねだけで自信をつけるのが最強。
根拠なんて、ないくらいがいい、と思って、気軽に暗示を続けてみてください。

それこそが気持ちをもっとも前向きにするんですよ。

(完)